シーバスのバチやマイクロで、ハードルアーの反応が薄いときに、マルジンのノーテン(NO-TEN)はどのモデルを選べばよいでしょうか。ノーテンはコアにワームを差し込む交換式で、公式が目指したのは「揺らぎ」と「漂う」です。向くのは、港湾バチとくるくるバチの速度違い、ハクやイワシのマイクロ、サヨリやコハダ寄りの大型ベイトです。向かないのは、中層以下をこのシリーズだけで長く探ることと、青物の強いファイトを標準フックのまま続けることです。筆者は未使用なので、以下はメーカー公式と商品ページの整理です。
この記事の結論
- 基準の速度と飛距離はノーテン6(総重量約12g)です。くるくるバチで速度を落とすならノーテン2(約9g)です。
- 港湾バチ、イワシ、ハクのマイクロはノーテンミニ5(10g)です。公式はただ巻きに加え、トゥイッチも効果的と書いています。
- サヨリや10〜15cmのコハダにはノーテン150(150mm / 24g)です。浮かせてドリフトや引き波なら150ZERO(150mm / 15g)です。
- 6と2の全長は公式ブログにありません。販売店は117mmと120mmが混在しているので、表には入れていません。
マルジン ノーテンの基本情報
ノーテンは、株式会社マルジンの交換式プラグインワームです。重量とフックは、公式ブログか公式ショップに数字があるものだけを表の本体にしています。全長が商品ページだけの項目は、その旨をセルに残しています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| メーカー | 株式会社マルジン(ブランドは MARUJIN。公式ショップは嶋田仁正氏の経験値をうたう) |
| 製品名 | NO-TEN(ノーテン) |
| 構造 | コアボディにワームを装着。取説のパッケージはコア1、ワーム2 |
| コンセプト | 揺らぎと漂う。ハードプラグでは出にくい微妙な揺れ |
| 標準フック | 6・2の取説は SAMURAI HOOK #10。150と150ZEROの純正は #6 |
| 得意レンジ | 表層から水面直下。深度のメートル表記は公式にない |
| 得意パターン | バチ、マイクロベイト(ハク・イワシ)、サヨリ、コハダからコノシロ |
| 向く人 | バチの速度違いと、ソフトの漂わせをボックスに欲しい人 |
| 向かない人 | 中層ミノーの代わりが欲しい人。青物のパワーゲームを標準フックで完結したい人 |
| モデル | 全長 / 自重 | タイプ | フック | 公式が置く役割 |
|---|---|---|---|---|
| NO-TEN6 | 総重量約12g。全長は公式ブログに記載なし | シンキング。お尻下がり | SAMURAI HOOK #10 | マルチ。バチの基準速度。海では PE1.5〜2号も扱える、と開発記 |
| NO-TEN2 | 総重量約9g。全長は公式ブログに記載なし | スローシンキング。ラインを付けた真水では水平 | 取説のシリーズ標準は #10 | 6の半分以下の速度で同じレンジ。くるくるバチ |
| NO-TEN mini5 | 90mm / 10g。全長は商品ページ、重量10gは公式ブログ | シンキング | SAMURAI HOOK #10×2(商品ページ) | 港湾バチ、イワシ、ハク。トゥイッチでドッグウォーク |
| NO-TEN150 | 150mm / 24g | シンキング | SAMURAI HOOK #6×2 | 大型バチ、サヨリ、コハダ。ビッグベイトタックルでも扱える重量 |
| NO-TEN150ZERO | 150mm / 15g | フローティング。水平で潜らない | 純正 #6。バチは #8、渋ければ #10 | 引き波、ドリフト、スキッピング、表層ドッグウォーク |
| NO-TEN120ZERO | 公式商品ページに全長・自重の記載なし | フローティング | 確認した公式商品ページに記載なし | 巻きスピードと引き波。バチ用の ZERO |
6と2の全長は、ヨドバシなどが120mm、宮川丸などが117mmです。公式ブログに全長がないため、表は総重量だけにしています。コア単体のグラムも公式ブログにはなく、販売店は6がコア6g・総重量約12g、2がコア3g・総重量9gと書くことが多いです。公式として置けるのは、総重量の約12gと約9gです。一部店舗のノーテン6はフック #8 ですが、取説は #10 です。表のフックは取説に合わせています。
ミニ5の90mmは、LureShopFROG、ナチュラム、キングフィッシャー、キャスティングの商品ページが一致しています。公式ブログはウェイト10g、タングステン5個、全10色とだけ書いています。希望小売価格1,925円(税込)はこれらの販売店の表記で、公式ブログに定価はありません。150ZEROは公式ショップが2,100円(税抜)、120ZEROは1,500円(税抜)です。
開発の起点は 2023年7月の開発記、150の数字は 2025年1月の発売告知、150ZEROの150mm / 15gは 公式ショップ です。
ノーテンは何が違うのか
ノーテンの違いは、表層の揺らぎを、交換できるワームで出したことです。最初の製品は2023年のノーテン6で、その後に2、ミニ5、150、ZEROが加わっています。
2023年7月の開発記は、シマノの COO で水面直下10cmまでは一区切りだとしたうえで、硬いボディでは微妙な揺らぎに限界がある、と書いています。スティックやアイ字、ジョイントのバチルアーも同様だ、という出発です。最初はコア内蔵の非交換式で、西日本のクサフグ対策から交換式に変えた、とあります。
ウェイトをゼロにした浮くタイプは、後の関東バチと宍道湖のサヨリで使った、と開発記にあります。最初に売り出したのはウェイト最大の CORE6 で、秋のやや良いベイトと飛距離が理由です。2023年12月の記事は、ノーテン6を「今年発売」と書いています。
取説の中身は、コア1とワーム2です。付属のモビロンバンドは二重にして、後方フックの前に巻きます。公式は、コアのズレとキャスト時のワームの伸びを抑え、付けるだけで飛距離が20%近く伸びる、と説明しています。リングは通常品です。強化リングはルアー側が壊れる、という理由で不採用です。150はバンドが大きく、2点止めが公式の結論です。
テストに残ったアクションとして「ノーテン1」、プロトとして「ミニ2」が開発記に出ます。2025年5月の公式がバチ用に列挙しているのは、2、6、mini5、150、そして ZERO です。1とミニ2は、この列挙には入っていません。
ノーテン6と2はバチでどう使い分けるか
バチの基準はノーテン6、速度を落とす替えはノーテン2です。公式は、同じレンジを2なら6の半分以下の速度で保てる、と書いています。くるくるバチで6が他のルアーに負けた局面を、2が埋めた、というのが製品化した理由です。
公式が示す違い
6の総重量は約12gで、バランスはお尻下がりです。2は約9gで、ラインを付けた真水では水平になるよう調整した、と2023年12月の開発記にあります。ウェイトルームは6個あり、入れる数でバランスが変わる、という説明です。販売店の商品文は、2のコアボディは6と共通、と書いています。
2023年12月の結論は、バチは CORE6 と CORE2 の二つを回せば対処できる、というものでした。2は2024年2月末の個数限定として案内されています。速度の話はバチに限らず、一年を通してレンジとスピードが大事だ、とも書いてあります。
巻き方と合わせ
河川の6は、ラインを張りすぎず緩めすぎず、スラッグを巻き取るイメージです。約12gあるので、放置すれば沈みます。公式は、ロッドで送りながら流れに乗せる、と書いています。ボディの半分近くが弱い流れにも揺れる、という説明です。
バイトはテンションが掛かっていないときに強く出る、と開発記にあります。強いタックルでハードに合わせると、SAMURAI HOOK でも持たないので、公式はほどほどのフッキングと巻き合わせを勧めています。2024年5月の ZERO の釣行記も、合わせはせず巻き合わせ、と書いています。
取説のタックル例は、バチ抜けで使うセットが標準です。宍道湖の例は、ロッドがジェノス87L+、リールがヴァンキッシュ2500SHG、ラインがピットブル8+の0.6号にナイロンリーダー16lbです。瀬戸内の激流なら PE2号とリーダー40lbでも6は使えるが、フックは8番にする、とあります。ハマチ以上は、8番でもフックが厳しい、と取説は書いています。
使わない方がよい条件
- 6のフックを #6 まで大きくすること。公式は、バイトが極端に減る、と書いています。標準は #10、強いファイトは #8 までです。
- テンションを張ったままの合わせ。公式が書いているバイトは、ラインが張っていない状態です。
- 2を6と同じ速度で巻いて、レンジの差を期待すること。公式の差は、半分以下の速度で同じレンジを保つ点です。
ノーテンミニ5はマイクロベイトで使えるか
使えます。公式は、港湾バチ、イワシ、ハクの順に効果があり、総じてマイクロベイトに強い、と書いています。2026年2月の東京湾の記事は、春のくるくるバチになるとミニが主力になる、とも書いています。
2024年12月の追加告知は、ウェイト10g、タングステン5個、全10色です。小型でも飛距離はノーテン6に迫る、とあります。素材は他のノーテンより柔らかく、魚を釣ったあとのズレは大きめなので、直すときは丁寧に、と注意があります。ただ巻きの揺らぎはボディが小さいぶん小さく、トゥイッチとシェイクではドッグウォークが出る、と公式は書いています。公式は、狙って作った動きではなく、使って見つかった、と書いています。
使い方は、ただ巻きでもトゥイッチでもよい、と告知にあります。明暗をただ巻きで食わせ、その後トゥイッチに替えた、というメーカーの例もあります。70cmを超えるとほぼ飲まれるので、リーダーは16lb以上が公式の勧めです。コノシロやサッパが抜けたあとのボトムが終わると、小型の出番だ、とも書いています。
商品ページの10色は、ナイトチャート、デイブルー、リアルハク、ナノハナ、リアルマイワシ、キャンディクリア、ドクリア、ローズウォリアー、シロピン、レッドヘッドクリアです。公式ブログは色名を書いていません。
向かないのは、150mmのサヨリやコハダをミニ5のシルエットで置き換えることです。公式がミニに置いているのはマイクロで、150とは逆のサイズだ、と2025年1月の記事にあります。
ノーテン150とZEROは大型ベイトと浮かせに使えるか
150はシンキングの最大サイズで、サヨリやコハダに公式が使っています。150ZEROは同じ150mmのフローティングで、潜らずにドリフトと引き波を出すモデルです。120ZEROはバチの巻きスピード用ですが、確認した公式商品ページに全長と自重がありません。
ノーテン150
公式ブログのスペックは、150mm、24g、SAMURAI HOOK #6×2 です。2025年1月の告知は3月中の発売予定で、2月の記事は受注開始、店頭は3月初旬予定と書いています。24gはビッグベイトタックルでも扱える重量だ、とあります。
バチとして見るなら、宍道湖・中海の5月以降の大型バチが公式の例です。同時に、150mmがあればベイトの種類に関わらず効果が期待できる、とも書いています。2025年4月の記事は、基本はベイトフィッシュパターンで、バチにも効く、と書いています。
晩春の瀬戸内のサヨリでは、リアルサヨリとデイブルーにバイトが集まり、アピール色ではレッドヘッドクリアと天草ブルーだった、と開発記にあります。受注時の10色に天草ブルーの名はないので、レギュラーカラーとは分けて読んでください。同じ記事は「ノーテン120」とも比べ、150の方がバイトが深かった、と書いています。120という単体のスペック表は、確認した公式ブログにありません。
東京湾の例は、コノシロと書きつつ実体は10〜15cmのコハダだ、と公式が断っています。その日はスキッピングとドッグウォークが効いた、とあります。2025年4月の記事は、デイゲームでは水中ドッグウォークが効果的だ、という助言も残しています。
受注時の色は、デイブルー、リアルハク、ナイトチャート、ナノハナ、ドクリア、リアルサヨリ、キャンディクリア、シロピン、レッドヘッドクリア、イソメです。イソメは新色で、他のノーテンへは今後採用する、と2025年2月の記事にあります。2025年8月には、6へヒラノノウエン、チャートヘッドピンク、ハピネスレモンが追加されています。チャートヘッドピンクは150から持ってきた色です。
150ZEROと120ZERO
公式ショップの150ZEROは、150mm、15g、フローティングです。水平姿勢なので潜らない、と商品文にあります。引き波、ドリフト、スキッピング、表層のドッグウォークが用途で、秋のコノシロに強い、とも書いています。2026年2月のブログは、通常の150とZEROはコアが共通なのでワームを付け替えられる、と説明しています。
同じ2026年2月の記事は、サイズ狙いなら150ZEROに分がある、と千葉スタッフの平野氏の傾向を書いています。使い方の例は、流れに任せるドリフトです。純正フックは6番で、バチでは8番へ落とし、渋ければ10番でもよい、とあります。針は小さいほどよい、という注意です。通常150のナノハナを水面直下で引く日もある、とも書いています。中国地方は6が本命、春のくるくるはミニが主力、という地域と季節の分け方も同じ記事にあります。
120ZEROは公式ショップにあり、フローティングで、バチの巻きスピードと引き波のための最後のピース、と商品文にあります。価格は1,500円(税抜)です。全長、自重、フックは、確認した商品ページに書いてありません。スペック比較の根拠にはしません。
2024年3月の ZERO 案内は、当時はプロトタイプで、塗装前のトップコートだけ、と書かれています。フローティングでも、ボディとワームの隙間に水が入ると緩やかに沈むことがある、とあります。ただ巻きの揺らぎは6より少なく、流れでは流すだけで揺れる、とも書いています。この水入りの注意は、2024年3月のプロトタイプ案内にあります。現行150ZEROの商品文には、同じ注意は見当たりません。
使わない方がよい条件
- 港湾のマイクロ専用に150の24gを使うこと。公式がマイクロに置いているのはミニ5です。
- 150ZEROに、6と同じただ巻きの揺らぎを期待すること。ZEROの公式は、浮力によるドリフトと引き波です。2024年の案内は、ただ巻きの揺らぎは6より少ない、と書いています。
- 120ZEROの重さや長さを、6や150の数字から推測して選ぶこと。公式商品ページにその数字がありません。
類似ルアーとの使い分け
ノーテンの中は、速度とサイズと浮くか沈むかで分けます。系列の外では、すでにチェイスがあるハードのシンペン(シンキングペンシル)やフローティングを、ソフトへ替えなくてよいです。ノーテンは、揺らぎと漂わせが足りないときの別手です。
| 使うルアー | 向く状況 |
|---|---|
| ノーテン6 | バチの基準速度。飛距離と、やや大きめのベイト。中国地方の本命サイズ、と2026年の公式 |
| ノーテン2 | 6より遅い。くるくるバチ。ライン付きで水平に近いバランス |
| ノーテンミニ5 | 港湾バチ、イワシ、ハク。春のくるくる。トゥイッチのドッグウォーク |
| ノーテン150 | サヨリ、10〜15cmのコハダ、大型バチ。スキッピングとドッグウォーク |
| 150ZERO | 同じ150mmを浮かせる。ドリフト、引き波、表層ドッグウォーク。サイズ狙い |
| 120ZERO | バチの巻きスピードと引き波。全長と自重は公式商品ページに記載なし |
| コルセア65 ボーンモデル | 港湾バチを、65mm / 7.0gのハードシンペンで皮一枚下に通すとき |
| ノガレ120F | バチを、フローティングミノーの水面スローで探るとき |
港湾バチのハード側は コルセア65ボーンモデル と マニックスロー95 に整理があります。水面を浮かせて遅く巻くミノーは ノガレ120F です。チェイスが来ているなら、そのハードを続ける方が役割ははっきりします。
よくある質問
質問への回答は、公式に書いてあることと、未使用のための整理を分けています。
ノーテンは全部買う必要がありますか?
必要はありません。湾奥のバチなら6を基準に、速度が足りなければ2を足します。マイクロと春のくるくるならミニ5、サヨリやコハダなら150です。浮かせるドリフトが欲しいときだけ150ZEROを検討してください。120ZEROは、全長と自重が公式商品ページに無いので、数字で選ぶ対象にはしません。
ノーテン6と2は何が違いますか?
公式の差は重量と姿勢と速度です。6は約12gでお尻下がり、2は約9gで、ラインを付けた真水では水平です。2は6の半分以下の速度で、同じレンジを保てます。くるくるバチでこの差が出た、と2023年12月の開発記にあります。全長は公式ブログに記載がありません。
ミニ5はバチ抜けに使えますか?
使えます。公式が効果の順に挙げている先頭が港湾バチです。2026年2月の記事は、春になってくるくるバチになるとミニが主力になる、と書いています。70cm超は飲まれやすいので、リーダーは16lb以上が公式の勧めです。
150と150ZEROはどう違いますか?
150は150mm / 24gのシンキングで、純正フックは #6×2 です。150ZEROは150mm / 15gのフローティングで、水平なので潜りません。ZEROは引き波、ドリフト、スキッピング、表層ドッグウォークです。コアは共通なので、ワームは付け替えられる、と2026年2月の公式にあります。
フックは変えてよいですか?
状況で違います。6と2の標準は #10 で、強いファイトは #8 までです。#6 まで大きくするとバイトが減る、と取説にあります。150ZEROのバチは逆で、純正の #6 から #8、渋ければ #10 へ小さくする、と2026年の公式が書いています。青物のハマチ以上は、8番でもフックが厳しい、と取説にあります。
ハードのシンペンが効いている日も替えた方がよいですか?
替える優先度は低いです。ノーテンの公式の役割は、硬いプラグでは出にくい揺らぎと漂いです。チェイスやバイトが既にあるなら、そのハードを続ける方が、コルセア65やノガレ120Fとの役割分担に合います。
まとめ
マルジンのノーテンは、表層の揺らぎを交換式ワームで出すシリーズです。バチの基準は約12gの6、遅いくるくるは約9gの2、マイクロは10gのミニ5、大型ベイトは150mm / 24gの150、浮かせるなら150mm / 15gの150ZEROです。6と2の全長と、120ZEROの全長・自重は、確認した公式にありません。次の出撃では、ベイトがマイクロならミニ5をただ巻きからトゥイッチへ、バチで速度を落としたいコースだけ2へ替えてみてください。

